ソローヒルから



寺田太郎作




う るわしの五月は緑が目に染みた。アヤメが満開。紫のすばらしい色。隣では薄い紫のムラサキツユクサ。2本の芍薬が鮮明な赤紫色の花を咲かせた。それから 真っ白、いうつぎ、ノイバラ、においにんどうが滝が流れるように咲き乱れた。それも終わるといよいよ、梅雨の花たち。アジサイ、タチアオイ、しもつけ、ヤ ローが咲き始めている。タチアオイは今年、ターシャ・チューダのところからの種が育ち、白い花を咲かせている。これからネムの花が咲けば完全だ。
バラの花を育てるのは苦手だけれど、何本かは逆境にめげずに花開いてくれた。今年は昼咲き月見草が淡いピンクの花を山盛りにつけたので、室内はピンクで彩 られている。

          
© Edward Levinson
今年はいろいろな方の庭を見せていただ いた。写真家松本路子さんの丹精したバラの鉢で埋められてい るマンション屋上のローズ・ガーデンは夢見るようだった。著 書『晴れたらバラ日和』(淡交社)を
お読み下さい。
中学生からの親友の庭も、鉢植えのミニバラでびっしりと飾られていた。彼女の丁寧な暮らし方を反映している。
わが家の近くの、某夫妻の宮殿のようなおうちの庭にも、広い庭がアートのように、様々な花とアンティークの器で描かれていた。
と、我が庭を見ると、まるでくさぐさのふきだまりのようではないか。そこで草取りに励むが、やってもやっても追いつかず、始めたところからもう、伸びてい る。

今、ギャラリーを限定公開しようと考えているが、いつのことやら。それでも農道の下にわが家の駐車場が出来つつあるので、そのうちに実現するでしょう。

夏野菜の植え付けは、同じ種類をあちこちのベジ・ アイルに時期をずらして植え付け。いちどきに沢山採らず、少しずつ採るために。小さい苗なのに、ナスやピーマンなど、もう実を付け始めている。