12月
我が息子トビーが始めて飛行機に乗ります。エドがアメリカに行っている
間、私たちは年末年始を博多で過ごすのですが、飛行機で行きます。
(済みません、C02を出すものを使っ
て。この分は、石油と電気を使わずにー太陽光発電機の電気を使うー埋め合わせましょう)。トビーは車に乗るのが大好きなので、というより私の膝の上だから
か、「きっと喜ぶわ」と前の飼い主が言います。「これで本物のトラベラーね」。今からキャンバス地のキャリアーの中に入れて訓練しているのだけれど、自然
児、野生児のトビーはこんな小さな檻の中は大嫌い。2時間を一人で
持ちこたえなければならないのはかわい
そう。それでもトビーはママとずっと一緒にいたいので、我慢するでしょう。私の膝の上では何時間でもぐっすり眠るのだから、客席に乗せて行きたいのだけれ
ど。やはり動物は動物扱いされるのだ。私にとっ
ては赤ん坊なのだけれど。
© Edward Levinson
最近は暖かい日と雨降りが交互にきて、
エコ暮らしが楽になっている。
すなわち、外が10度以下でも室内は
20度にはなるので暖房が要らない。
雨が降るので水が溜まる。この両方で植
物の育ちがいい。赤や黄や茶色の木の下で、緑の野菜がみずみずしい。薪も減らず溜まる一方。でもこれって温暖化だから、別の地域では環境破壊になっている
のだ。喜んでばかりはいられない。エゴでエコ、エコでエゴ。困ったものだ。
11月
落葉樹の枝先が空の中で震えている。くさぐさも茶色に変わった。いよいよ冬
だなあ、と覚悟をする。すでに薪ス
トーブを使い出している。薪は1年分を確保してある。そしてまた、どこかの建築現場から切り出された木々が運び込まれた。ありがたいことだ。
いろいろな課題がある中で、最近、ウッドデッキを緑化しようと考えている。まず、いただ
いたシダ類を大きな長方形の鉢4つに分けて入れ、並べたら、よく映
える。デッキにはだんだんに鉢が増えるだろう。
井戸水と雨水は涸れている。もう一つ井戸を掘らなければならないかもしれない。
毎日カラスがやってきて柿を食べたので、あの鈴なりだった柿は一つしか残っていず。次の果物はキンカンとミカンだ。今年は鳥たちよりも早くキンカンを収穫
しよう。
10月
ようやく秋らしくなり、9月から10月にかけて秋の長雨になった。30畳分
のウッドデッキのペンキ塗り替えが、
どうにか間に合った。勢いよく雨を跳ね返しているので頼もしい。けれどそれは、デッキに水溜まりが出来ると言うこと。雨後の清掃が大変だ。しかし、ここに
座ってみる雄大な景色のご褒美がもらえるのだ。
秋の庭仕事がたくさん待っている。夏の名残を片付け、土を耕し、苗や種や球根と入れ替える。
ついに蝉の声が消え、虫の音と、カラスの柿争いの叫び声がやかましい。カラスを追い払うのはトビーだ。飛べないので、空に向かって吠えるだけだが。
朝夕の涼しさと、日の暮れの早さにわびしくなる。これから薪ストーブを使うのが楽しみでもあり、なんて労力のいることよ、とため息も出る。
月が冴え冴えとして美しい。
30年以上前に、西荻窪のジャムハウスの岡本氏がくれた喫茶店のドア。小平の家の玄関に付けて、鴨川の農家の玄関ドアにして、ようやく最近、外してここに
もってきた。手入れをして、寝室の廊下側のドアにする。今時こんな美しい、手の込んだドアは滅多に手に入らないだろう。と思われる木のドア。四角い桟が細かく付いている。ガラスは割れずにきた。これからもずっと私たちとともにある。
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