ソローヒルから



寺田太郎作




四月のある日から、ソローヒルにロック音楽が毎日流れました。

「風に吹かれて」「スタンド・バイ・ミー」「朝日の当たる家」などです。エドがボーカルの練習です。
そして4/26日に、千倉の海岸にある潮風王国のアート・マーケットの舞台で演奏がありました。名付けて「BOSO BAND ボーソー・バンド」。メンバーは7名。ギター、ベース、ドラムス、コンセルティーナ、フルート、琵琶、横笛、打楽器いろいろ。
貸 しスタジオで数回の練習後、突如として、日頃は絵筆やペンやもっこう道具やコンピューターやカメラなどで創作に励むアーティストたちが、楽器(声も含む) を抱えて舞台に上がったのですから、もう、びっくり。アマチュアながら(ドラムは元プロ)、とても楽しい演奏で、観客も拍手喝さい。
メンバー紹介は、まだOKを取っていないので、取りあえず、エドの歌っているところだけ。写真は鶴田の撮影。

ついにモグラが庭中を走り出した。それを追いかけ て、といっても相手は土の中、小型犬のトビーがかけずり回っている。その勇姿たるや見物で、馬のようにジャンプし、山羊のように崖を這い上がり、熊のよう に穴を掘り、たった10cmの足と体長30cmで出すエネルギーはものすごい。花壇も野菜島(ベジ・アイル)もお構いなしに突っ走るので、花はもげ、レタ スはつぶれ、私は一日中、「こらっ、トビー! そこはだめ!」と叫びっ放し。一日中外に出ているので、とても室内犬とは言えません。おなかが空くので、よ く食べる。私は自分の食事作りよりも、トビーのベジ・リゾットをつくるのに忙しい。それでも、モグラは一匹も捕まりません。でもトビーはとても楽しそう。 どろどろになったいたずらっこは、私の布団の上で、目を覚ますことなく、朝までぐっすり。かわいくてかわいくてたまりません。

草木がどんどん伸びて株が大きくなり、密に茂り過ぎました。剪定や移植をしたりして、庭仕事は大忙し。直すところも多く、とくに草が生えやすい部分に砂利を敷いたりして自衛をしています。
虫も湧き始めたので、葉っぱも花も、虫アレルギーの私も、十分な注意が必要。それでも初夏の花が咲き揃い、蝶や蜂も舞い、小鳥たちがさえずり、楽園のようです。
もっこうばらやオオデマリやアヤメ、ムラサキツユクサ、カラーが満開。ツツジとアザレアなどは花が散り始めました。季節はどんどん先に進んでいます。

© Edward Levinson